60歳からの婚活を考えてみました
この夏、65歳初婚男性が、私のサロンに面談に来店しました!
その時の様子を思い出しながら記しています。
この方は、何故私の所へ相談に来たのかというと、本当に気軽な気持ちで来ることを決めたのだと思います。
きっかけは、学生時代の同級生のお話を聞いてですが、その同級生の息子さんの事を知っていて、彼が私の所で昨年8月に入会して4ヵ月後の12月に成婚退会をしたという話を聞いたことから今時の結婚って、意外と簡単に結婚できるものなんだ・・・と短絡的な感想を持ってしまった事が事の発端だったのかも…
昨年、私の同級生のご子息は確かに私の所へと縁あって入会をしてくれました。
ただ、当時のご子息は35歳、初婚、学歴は、中学卒業後の進学先がたまたま同じだったという共通点はあったとしても、その後の進路は全く別物・・・
ご子息は、大卒しか採らない優良企業に運よく採用され、その後は真面目な勤務ぶりが評価され順風満帆な企業戦士として仕事にまい進してきたからこそ、地元では同年代の方より高収入を得られているのだと思いますし、何よりもその人柄の良さが違います!
余分な事は言わない代わりに、婚活において必要なスキルを身に着けていて、初心者らしい謙虚さ、控えめ、ソフトな人当たり、今の婚活男性に必須な4T(低姿勢・低コスト・低燃費・低リスク)も兼ね備えていて、外見は別として、内面は特に文句のつけようがないお人柄だったと思います。
そんなご子息の内面を知ってか知らないか、彼が、予想以上に早くに良いご縁に恵まれた事を見て、自分も意外と簡単に上手くいくのではないかと思ってしまったのか・・・
実際に相談に来た男性は、普段着のTシャツに、仕事のズボン、足首を負傷したという事で履物はクロックスのようなつっかけの65歳初婚男性でした。
その時、人の印象は6秒で決まるという事を、オンラインセミナーで女性講師が語っているのを思い出した私は、申し訳ないけれど初対面での印象、10点満点で『1~2点』でした。
このように最初受けた印象が『1~2点』なので、後は加点されていくんだろうと思いきや、実際、2時間の面談の中で印象が良くなることは無く、最後まで『1~2点』
私の、男を見る目が厳しいというのもあるかもしれませんが、どうひいき目に見ても女性から見た印象はお世辞にも良いとは言えず…
しかも、地元のハザードマップをご丁寧にも持参していて、席に着くや否やハザードマップを見せながら長々と、現状を説明しだしてほぼほぼ、2時間もの間、自分の身の回りの話に終始したのでした。
話をしている様子はというと、腕組をして足を組んでいて、アンケートをお願いしたら、記入し終わるのが凄く早くて、見たら、はてなという感じ・・・
該当する項目に〇を一つ記入するところを全部に〇を付けていたり、よく内容を読んでないのか記入内容が、理解できなかったのか回答内容が意味不明な感じでした。
ある程度の偏差値の高い学校を出た方だと私などは、職業や生活レベルも高いものを期待してしまいがちですが、予想通りに進んでない方を見ると何があったのか?
人間関係の点でうまく立ち回れない人なのかとか、ネガティブな見方をしてしまうこともあるんです…
私が、幼少の頃は、発達障害という言葉が使われない時代でしたのでハンディのある人を大まかに知的障害という言い方をしてきましたが、今時は発達障害は、タイプがあるので、今回、訪問の男性は申し訳ないのですが軽いADHDなのかなという見かたをしてしまいました。
ですので、通常30分~1時間程度、訪問者のお話を聞き、その後こちらの話を聞いて貰うという流れでいくわけですが、訪問者は、一方的に自分の話をして、もう時間だと言ってそそくさと席を立って帰ろうとするので、自分勝手でマイペースな人だなと思ってしまいましたが、それが病気なら納得がいくんですね
初対面での行動が意味不明の方でしたが、同級生の大切な友人という事で紹介された方ですので丁寧に対応しなくてはという使命感と、その思いとは裏腹に心の奥底で予想外の人物像に、私自身が慇懃無礼な態度を取ってしまったのは、まだまだですが、今回の件では勉強になりました。
後日、システムの説明を期待していたようですが、私は期待に沿えず、入会をお断りしてしまいました。
そのことで、精神崩壊したような言動を紹介の同級生にしたようですが、それを聞いてお引き受けしなくて良かったと胸を撫でおろしたのは、正直な気持ちです。
今回の事で、何を言いたいかと言うと、普通の人でも難しい60代以降の婚活ですから、トライする気持ちには応援したいし、お役に立てたらという気持ちはあるのです。
ただ、ADHDの疑いのある方の婚活には、パートナー選びの段階で、本人が気を遣えない分、代わりに仲人が神経を使い、その後もしお見合い、仮交際、真剣交際にステータスを上げていくことが、万が一出来たとしても、仲人が普通の人以上に神経を使うし結婚となったら、仲人無しで実践編となるので、自分の考えで進んでいかなくてはなりません。
やり直しが利くようでいて利かないのが結婚というもの・・・
普通の方以上に失敗したら心の傷は深いものとなるでしょうし、仲人のせいにするでしょうし、トラウマになることが想像されます。
恋愛結婚で、たまたま発達障害のある方とご縁があったのなら双方が納得の上でのご成婚なら良いのですが、仲人が取り持つご成婚では後々起こり得る問題を考えると
先送りしてしまう場合が多いのでは無いでしょうか?
相手がある話で、本人よりもパートナーとなる方にご迷惑がかかることが目に見えている結婚に、仲人の方が二の足を踏んでしまうのは言うまでもありません。
ハンディのある方の結婚に取り組んでいらっしゃる奇特な仲人が、存在するなか、中々現状では厳しいものを感じている今日この頃ですが、私も、仲人業に更に邁進し、研鑽を重ね、いつの日かハンディのある方の結婚にも取り組める日が来ることが、今後の課題となるでしょう。
いづれにせよ、自身の未熟さも露呈し、紹介者に対しても期待に沿うことが出来ず何とも、不甲斐ない結果となってしまいましたが、この経験を元に健常者以外の方のお世話も
できる仲人を目指すようになれば仕事の幅は広がりをみせるでしょう・・
と同時に現状は、甘くないということも思い知らされました。
投稿者プロフィール
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25年前に仲人業を始めてから、述べ150組様以上のご成婚に携わってきました。
仲人となる前は、事務職や営業職、カウンセラーなど、さまざまな職種に就いておりました。大変なこともありましたが、人間関係について多くの学びがありました。振り返ってみると、観察力を磨く良い機会であったと、懐かしく思い出します。これまでの経験はすべて、仲人となるためのステップだったと感じています。
これまでのお仕事で出会った方との繋がりがきっかけで、今に至っていますので、大切なご縁に日々、感謝して、仲人の仕事に、役立てていきたいと思ってます。
皆様からのお話で、刺激を受けて自分も成長している気がして、日々、勉強だなぁと感じています。
「人間は、死ぬまで勉強なのだ」と考えておりますので、このまま全うできたら最高の人生になりそうです。これからも、息の長い仲人でありたいと思っています。
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